※後継ぎさん決まりました!【事業承継】地域の伝統を伝えるそば屋さん

みさとバトンインタビュー

みさとバトンインタビュー vol.2

美郷町版事業承継バンク「みさとバトン」について

美郷町では、美郷町商工会、宮崎県事業承継・引き継ぎ支援センターと連携して『みさとバトン』として事業承継に取り組んでいます。このブログでは、美郷町への移住と、色々な仕事について発信しておりますが、その一つとして、事業承継を提案します。

※この記事のおそば屋さんは、後継ぎさんが決まりました。現在もおいしいおそばが食べられますので、南郷へ行かれた際は是非味わってみてくださいね!

しみじみと滋味深い田舎そば 

日向・東郷方面から、美郷町南郷に向かうと、中心地に入る手前に、人目をひくたたずまいの古民家があります。ここはお蕎麦屋さんです。

お昼時、ひっきりなしのお客さん達に「今日は暖かいねー!温泉に入りに来たとですか?どっからきなったと?注文はそばでいい?」とにこにこ声をかけながら、手際よく切り盛りしているおかみさんは、「私はここでそばを作りながら観光案内しとるとよー」と笑います。

私はおかみさんおすすめの田舎そば定食を注文。「おまたせしましたー」と出てきたのは、田舎そばに、いなりが二つ(おにぎりに変更も可)、季節を感じる小鉢が2種類。この日は、ショウガの佃煮と、春を感じる、せりの白和えでした。

主役のおそばは、ご主人が手打ちしたもので、やや太め。おかみさん担当のつゆは、骨付きの地鶏とゴボウの出汁がよくきいています。このつゆ、持ち帰りをして茶碗蒸しや雑煮に使うのもお勧めなのだとか。

気取った蕎麦ではないけれど、滋味深い。里山の恵みに思いを馳せる、そんなそばです。

地域の伝統を受け継いできた二人

事業承継 田舎屋みかど

このおそばさんは開業して38年。「うちのそばは、昔からこの地域で食べられてきた田舎そばよ。ここでしか食べられんとよ」と口を揃えるお二人。その言葉の意味は、店内に写真とともに詳しく掲示されていますので、引用して紹介しますね。

”当店の所在地、神門中区に昔から「そば祭り」が受け継がれてきました。毎年12月の上旬に祭り仲間がこの秋収穫された「蕎麦粉」を持ち寄り、蕎麦宿が「地鶏」を提供、皆で蕎麦を打ち、蕎麦を肴に、親しい人々を招待して楽しい祭りを続けておりました。

その祭り仲間の一軒が祭りで受け継がれてきた「味」をそのままに、昭和59年開店し今日に至っております。

開店当初は、ご主人のお母さんが蕎麦を打っていて、おかみさんは、蕎麦のことは全てお義母さんから教わったのだとか。地域に伝わっていた「そば祭り」を今に伝えるのが、このお蕎麦やさんなのです。

事業承継田舎屋みかど

このお蕎麦やさんは、味のある古民家の店舗も魅力の一つ。取り壊し予定の古民家を購入し、開業にあたって、現在の場所に店舗として立て直したのだそうです。「店になる前から考えると、もう100年は超しちょるわねぇ」とおかみさん談。確かに、柱には、以前の建物の面影が見える箇所も。しかし、手入れが行き届いており、重ねた年月の温もりが感じられるのは、このお店が、ずっとたくさんの人達に大切に思われてきたからなのでしょう。

南郷観光の際は是非!

事業承継 田舎家みかど

お二人の「ここは場所もいいとよー」の言葉の通り、この場所は、国指定の文化財である『神門(みかど)神社社殿』、勇壮な火祭りで有名な『師走祭り(しわすまつり)』、門外不出の正倉院図を元に寸分の違いもなく再建された『西の正倉院』に、『山霧温泉』など美郷町観光の目玉の観光資源が近接しています。

現在は、お二人からその心意気を受け継いだ、新しい店主がお店を切り盛りされています。大切にされていたものは変わらないままで、新しい工夫が加わり、もっと魅力的なお店になっていますよ。ぜひ、南郷にお越しの際は、お食事に立ち寄ってくださいね。

美郷町に興味がわいたら

移住後の新しい仕事の形として、事業承継を検討してみませんか?事業承継に興味がわいたら美郷町役場企画情報課(0982-66-3603)まで。美郷町に移住したくなったら、美郷町役場政策推進室まで。いずれもお気軽にご相談ください!

美郷町に遊びに来たくなったら、美郷町観光協会まで。美郷町は、桜の名所もありますよ!

※2023.12現在、後継ぎさん募集中の事業はありません。

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